Q. 地声で高い声を出すには、どうすればいいですか?
高い声を出したい!と思う気持ちは素晴らしいのですが、実は、高い声を出すための特効薬はありません。本当に抜けの良い、響く高音を手に入れるには、まず「発声の土台」をしっかりと築くことが必須条件になります。
高い声が安定しない人の多くは、土台となる「低音域の発声」に弱点があるのです。
Q. 「低音域の正しい発声」とは何ですか?
多くの方は「低い声は簡単に出せる」と思い込んでいます。しかし、「ただ音が出ている」だけでは、それは正しい発声とは言えません。土台となる「正しい地声」には、次の3つの要素が必要です。
1. 声が響いているか?
声が喉元や口先だけで鳴っていませんか?正しい低音は、鼻腔や口腔、喉の中など、広い空間で豊かに響き、声に「明るさ」が生まれます。これが、高音の響きにつながる最初のステップです。
2. 腹式呼吸で支えられているか?
音が出た瞬間、お腹の力が抜けていませんか?正しい地声は、腹式呼吸によって安定して支えられ、まるで地面から湧き出るように「上向きの伸びやかさ」を持っています。土台がグラグラだと、その上に高音を積み上げることはできません。
3. 喉に力が入っていないか?
低音域で、無意識に喉を締め付けて押し出していませんか?
正しい低音は、喉がリラックスした状態で、声帯全体を使って太く、深く響きます。これができていれば、高い声を出すときに喉が締まる癖を防げます。
Q. なぜ「低い声」の練習が「高い声」につながるのですか?
あなたの目標が高音だとしても、まずは低音域で「正しい発声の感覚」を体に覚え込ませる必要があります。低い声で、響き、明るさ、支えの3要素を体得することで、声帯周辺の筋肉は無理なく使える状態になります。この正しい感覚を徐々に高い音域へ持ち上げていくことで、初めて無理のない、本当の「強い高音」が手に入るのです。
低い声の練習は、家の基礎工事と同じです。基礎がしっかりしていれば、あとは上に何階でも積み上げられます。「高い声が出ない」と悩む前に、まずは「あなたの持つ最も低い声」を、響きのある、明るい声に変える練習から始めてみませんか?
まきの歌広場では、その確かな土台作りをサポートします。
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