お風呂で歌を歌うととてもきれいに聴こえますね。普段の2倍、いや3倍は上手く聴こえるような気がします。ついつい長風呂してしまうくらいお風呂で歌うのはとても気持ちのよいものです。
でもなんでお風呂で歌うとあんなに気持ちよく歌えるのでしょう?今回はお風呂で歌が上手く歌える理由を考えてみたいと思います。歌が上手く歌えるヒントが見えてくるかもしれませんね。
①小さな声で歌えるから
歌が苦手な方は必要以上に大きい声で歌う傾向があります。そして首や肩、全身に力が入っている方もいらっしゃいます。力が入った状態で歌うと体の動きが悪くなり、音程やリズムがずれたりする原因になります。また、喉を傷めやすくなります。
一方お風呂で歌う時は全身リラックスした状態です。余計な力が入らず自然な力バランスで歌えますね。そして小さな声でも壁の反響が音を増幅させてくれるので、大きな声で歌う必要がありません。
リラックスして空間に音を響かせ反響を利用しながら歌う。
これがお風呂で歌がうまく歌える1つめの秘密ですね。実は歌の上手な方はカラオケで歌う時の音量設定もお上手です。
カラオケ音源は小さめ、マイクは大きめ
こうすると無駄な大声を出す必要が無くなり必要最低限の声でリラックスして歌えます。ぜひ皆さんもヒトカラに行ったときなど設定してみてください。
②喉声になりにくい
全身に力が入った状態で歌うとどうしても喉で歌う喉声になってしまいます。リラックスした状態では喉の力も緩んで「響き」で歌う歌唱法にぐっと近づきます。歌のレッスンでは「響き」を主とした発声を獲得することは大変重要なことです。
リラックスしてお腹で支え、鼻、口、喉の空間を広くしてその空間に空気を溜めて響かせる感覚です。響きで歌う感覚はこんな感じなのかな?とぜひ体の感覚に耳を澄ませてみてください。
③自分のタイミングで歌えるから
実際の歌はノンストップでリズムが流れていきます。ブレス箇所を逃してしまうとあっという間に酸欠になって歌が苦しくなっていきます。まるでマラソン中の給水ポイントで水を取り損ねてしまったランナーのようです。
しかし、自分のペースでアカペラ状態で歌うお風呂歌唱はリラックスして深い呼吸をしながら歌うことができます。ブレスの時間をたっぷりとってゆったりと歌う。
カラオケでは味わえない心地よさ。
反響して響く歌声。
それらが融合して自分の歌声にうっとりしてしまいますね。
今夜のバスタイムはいつもより少し長風呂をしてお風呂歌唱を楽しんでみてくださいね。
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