Q.音程バーから下にズレるのはどうやったらなおりますか?音を正確にとるのが苦手です。

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音ズレ解消!ピッチが安定する魔法の練習法「ハミング」


「なぜかいつも音程がズレてしまう…」
「歌っているうちに、だんだん音が低くなってフラットしてしまう…」
カラオケ好きの方から、このようなお悩みは本当によく聞かれます。実は、この原因は「歌声を聴く耳」の使い方にあります。
しかし、ご安心ください。あなたの音程の正確さを劇的に変えるシンプルな方法、それが「ハミング(鼻歌)」です。

なぜ歌うとピッチが下がるの?


ピッチ(音程)が下がりやすい主な原因は、喉だけで歌おうとしていることです。
鼻腔(鼻の奥の空洞)を使わない「喉声」や「口主体の発声」になっていると、声の振動が体に響きません。空気伝導で耳から聞いて歌うことになり、その結果下記のようなことが起こります。


自分の声がよく聞こえない→自分の出している音が耳に入りにくく、正確にモニタリング(確認)できない
脳へのフィードバックが遅れる→ 「この音を出そう」と脳が指令しても、実際に出た音がズレていることに気づくのが遅れてしまいます。これでは音程がフラットしてしまうのも無理はありません。

ハミングが「音痴を直す特効薬」である理由


クラシックでもポップスでも、プロのトレーニングにハミングが欠かせないのは、この「フィードバックの遅れ」を一瞬で解消するからです。
ハミングは意図的に口を閉じ、鼻腔共鳴を強く使って声を響かせます。このとき、声の振動は頭蓋骨全体に伝わり、耳を通してではなく、骨を通してダイレクトに脳へ届きます(骨伝導)。

ハミングの驚くべき効果


正確な音程が体でわかる

響きが体内で強く感じられるため、脳が「今、正しい音が出ている」という情報を瞬時に、誤差なく受け取れます。
声の土台が安定する

鼻腔共鳴によって声の響きが安定すると、音程がブレる原因となる喉の無駄な力みが自然に取れます。

理想の音に近づく

頭の中で思い描いた理想の音と、実際に出た音がピタリと一致する感覚が身につき、音程の正確さが飛躍的に向上します。


ハミングは、あなたの声に高精度な「自動修正センサー」を組み込むようなものなのです。

まずは5分!今日から始める「響かせるハミング」


歌の練習を頑張る前に、まずは「正しいハミング」から始めるのが、歌の上達への近道です。
* 姿勢を正す: 肩の力を抜き、リラックスした状態で立ちます。
* 鼻腔に響かせる: 口を軽く閉じ、「ん~」と優しく低い声を出します。そのとき、鼻の周りや眉間の奥に振動がビリビリと響いていることを確認してください。
* 音階練習に活用: 響きを意識しながら、簡単な音階を「んー、んー、んー」とハミングで歌ってみましょう。


ハミングで築いた声の土台は、あなたの歌声を必ず安定させます。「歌のピッチが下がりやすい」という悩みは、今日からこのトレーニングで卒業しましょう!
 

ボイストレーニング教室まきの歌広場では、正しいハミングの練習を歌の基本として様々な歌唱力向上トレーニングをご用意しています。お問い合わせはまきの歌広場公式LINEまで。

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