棒読みになる原因はあなたの○○です
こんにちは!まきの歌広場ボイストレーナーのまきです。
よく、「心を込めて歌っているのに歌が棒読みに聞こえるのはなぜでしょうか?」
とご質問を頂きます。
やはり上手い人の歌には抑揚があり、豊かな表現力に引き込まれますね。
ご質問者様も精一杯表現しようと歌っていらっしゃるのになぜ棒読みのような歌になるのでしょうか?
ここからちょっとショッキングなお知らせをしなければなりません。
覚悟はいいですか?
実は棒読みになる原因は歌ではなく
あなたの顔に原因があるのです!

えーーーーっ?!顔?
今回は歌が棒読みになる原因が「お顔」であること、その改善方法をお伝えしたいと思います。
お顔とそっくりな歌声がでる原理
音が伝わる原理を知るととよくわかると思いますので、鏡をご覧になりながらその原理を一緒に勉強しましょう。

一般的には音は空気を媒体として伝わっていくと言われています。音源となる物が揺れ、空気の揺れが起こり、波のように伝播して耳の鼓膜まで届いてくるのです。
大きな段ボール箱を叩くと「ボン、ボン」と低い音が出ますが、小さな箱を叩くと段ボールよりも軽く小さな音が鳴りますね。
材質にもよりますが、鈴や楽器も同じように、空気の容積によって音は変わります。
空気の存在が音に大きな影響を与えていることがお分かりになると思います。
歌声を作る空気(空間)
ではあなたの歌声を形作っているのはいったいどんな空気なのでしょうか?
それは
鼻腔(鼻の奥の空間)
口腔(口の中)
咽頭腔(鼻腔、口腔の奥にある空間)
の中にある空気です。歌は身体が楽器といわれる理由はこの原理が楽器と同じだからです。
上記の空間の中で唯一目でその大きさ、形を確認できるのは「口腔」です。
口腔がどんな形をしているかは歌の音色に直結してきます。
その「空気の形」を決めているのは
まさにみなさんの表情なのです。

空気をコントロールすること
歌を歌うということは、「空気をコントロールすること」とも言えます。
目に見えない「空気」を形作るためにはその入れ物である体の形をコントロールすることが必要です。
ここでの体の形とは、上記の3つの空間です。
ご質問者様の歌が「棒読み」になっていたということは
口腔の空気に大きな波がなく、空気の動きが少なく扁平だったことが予想されますね。
どんな顔で歌っているかチェックしてみましょう
みなさんは歌を録音して聴きなおしたり、歌唱の姿を録画して見たりすることはありますか?
ぜひ自分の歌声を聴いてみてください。そしてどんな「顔」で歌っていたかチェックしてみてください。

もし歌が棒読みであることと「棒のような顔」で歌っていたことが結びついたでしょうか。
ご質問者様への答えは
「歌声が棒読みになり表情が乏しい歌になるのは歌唱時の表情が乏しく、口腔などの空気を形作る動きが少ないから。表情豊かな歌を歌いたいなら、口腔の動き、表情を豊かにすることを心掛けて歌ってみてください。」
となります。
今日も楽しく声を磨いてまいりましょう!
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